えろげー雑記「J・さいろー論、あるいは少年と少女の王国」
再録。
サークルtheoriaから発行されていた「恋愛ゲームシナリオライタ論集2 +10人×10説」の完売に伴い、紅茶が執筆した記事について、この度Web公開することと致しました。
参考:
『恋愛ゲームシナリオライタ論集2 +10人×10説』掲載原稿リンク集 - then-d’s theoria blog ver.
(http://d.hatena.ne.jp/then-d/20120619/1340129355)
現在も精力的にご活躍されているJ・さいろー氏についてのお話です。
拙い記事ではありますが、氏の作品の魅力について多少なりとお伝え出来ていれば幸いです。
J・さいろー論、あるいは少年と少女の王国
1.はじめに
J・さいろー氏は多才な人である。
ゲーム会社に勤める傍らまずエロ系の漫画家としてデビューした後、『斬!少女剣客千冬』でジュブナイルポルノ作家として再デビュー。
その後は小説も断続的に発表しつつ、エロゲーのシナリオライターとして各社で様々な作品に関わってきた。
ここではシナリオライターとしてのさいろー氏を中心に語っていくことになるが、当然ながら小説に関しても触れる機会は多くなるはずだ。
そちらの分野における氏の魅力を検証することで、同時にシナリオライターとしての独自性も見えてくるはず――そう僕は考えるが、とりあえず本稿を進めるにあたってはシナリオライターとして関わった作品からまず『ゆのはな』をとりあげてみたい。
『ローデビル』『塔ノ沢魔術研究会』『フォーチュンクッキー』など、ライターとして関わった作品はそれ以前からあるが、『ゆのはな』こそエロゲーの分野で氏の特徴が際立って表出した、さらにその上で幅広く受け入れられた初めての作品と思われるからである。
2.論考以前のこと~『J・さいろー氏への五つの質問』
しかし、まずその前にここでさいろー氏の自己分析を見てみたい。
筆者は過去何度か氏とメールでやりとりをさせて頂いたことがある。(勿論、単なる一ファンとしてだが)
今回、駄目もとでメール形式によるインタビューをお願いしてみたところ、幸いにも快諾を頂いたのでここに掲載する。
質問内容は全て筆者の独断によるものであり、中には答えづらいであろう問いも含まれている。
快く公開への許可を頂いたさいろー氏には心より感謝したい。
以下はその内容である。
1)創作にあたって直接的、間接的に影響を受けた作品(小説、漫画、アニメ、ゲームなど問わず)を三つあげるとしたら何を選びますか?
2)同じく、エロティックな表現を描くにあたって影響を受けた作品を三つあげるとしたら何を選びますか?
3)エロゲーのシナリオと小説を書く場合、色々違いがあると思いますが、特に気をつけていることは何でしょうか?
4)アナルセックスを描く場面がゲーム小説問わずわりと多い気がしますが、アナルセックスというシチュエーションのどういった部分に惹かれますか?
5)女性が攻め、男性が受けるというシチュがわりと多い気がしますが、カップルを創作する際好きな組み合わせというのはありますか?(例:姉×弟、兄×妹、年上女性×男の娘、等)
3.橋の上で少女は恋をする~『ゆのはな』『Clover Point』
『ゆのはな』はベテラン丸谷秀人とディレクター朝妻ユタカ、そして絵師藤原々々というその後再びチームを組むことになるメンバーとの仕事であり、当時のさいろー氏は姉妹ブランドであるpropellerで『はるはろ』のシナリオに携っていたところだったという。ライター一人ではスケジュール的にヒロイン四人は無理ということで呼ばれた、言わば助っ人であった。(*1)
プロットの初期段階から加わった氏は、その時点でまだほとんど設定の無かった「霊感少女」を担当することとなり――そして桂沢穂波が生まれた。
さて、改めて見ると桂沢穂波は氏が描く「少女」のアーキタイプ的な存在であるとも言える。
人間関係の濃密な田舎に住みながらも、早くして父を亡くした結果「死語」――失われていくものに拘るようになった、一種閉塞した心を抱える少女。
そして同時に、恋を知る前に性を知ってしまった早熟あるいは耳年増な少女。
主人公である風来坊の大学生、草津拓也を仮初の兄――ここでの「兄」は彼女にとって家族とも周囲の馴染みの人々とも異なる一対一の存在を意味していた――と設定することで、彼女はゆのはな町という閉塞から飛翔することを願い、また同時に拓也に欲望の捌け口を見いだす。
その結果が基本ほのぼのゲーである『ゆのはな』においてやや突出した感を与える、挑発→オナニー告白(ほなにー化)→フェラ→アナルセックス→本番という流れだ。
さいろー氏のテキストに初めて触れる人は、おそらくまずここで呆然とすることだろう(と言うか僕がそうだった)。
恋を知る以前に性行為へと暴走する、というモチーフは以後も氏の描く物語に顕著な特徴であり、膣による性行為よりアナルセックスを先にすませてしまう、というシチュエーションなどは以後の作品にも頻出する。
ここで提示されるのは、少女であれ少年であれ、性行為を介してのみ成長でき、結果として恋を知ることができる、という一種倒錯した状況であり、そしてここで主導権を握るのはあくまで少女の側である。
草津拓也は年上ではあるものの行動や思考はあくまで少年的なものとして描かれており、故に性行為をリードするのはあくまで穂波だ。
この少年をリードする少女のモチーフはさいろー氏の作品で何度も形を変えて現われるが、それが最初にバランス良く結実したのは穂波である――そう言っても支障はないだろう。
もちろん、穂波が人気を得た理由というのは上記の属性を備えていたから、という以外にも声優の演技や藤原々々の絵が良いとか日常における佇まいの可愛さが素晴らしいとか色々あるし、そもそも『ゆのはな』自体が穂波以外にも魅力的なキャラクターが盛り沢山なお話であったが故に、より一層彼女の個性が突出して映ったとも言えるだろう。
しかしそれでも、桂沢穂波を生み出したことがさいろー氏の中でエポックメイキングな出来事であったのは恐らく確かだろうと思う。
2007年の『Clover Point』は小説で培ったと思われる技法が積極的に投入されている作品だが、各ヒロインには穂波を思わせる要素も当然ながら多く見られる。(*2)
企画段階から原画のYuyi女史が積極的に関わったとされる作品だが、さいろー氏自身も星野真樹氏とともにメインライターとして参加しており、どのヒロインの描写にも氏の性向はかなりの部分反映されていると見てもよかろう。
例えば、よりクローズアップされる一対一の関係。
それは個別ルートで他のヒロインがほぼ排除されていることからも明らかだろう。
妹、あるいは姉的存在との共依存とそこからの脱却を描いた夜々ルートと月姉ルート。
アナルセックス先行と弟を虐める姉という点で後述の『SSS』に一番近い美緒里ルート。同時にその関係は拓也と穂波をひっくり返した形にもなっている。
恋愛ごっこがエスカレートしての性戯から次第に本気になっていく真星ルートや、締めのシロツメルートですらやはり他ヒロインとの関係は希薄だ。
バカップルであったりヒステリーであったり嗜虐であったり、とその表出は様々ではあるが、いずれのシナリオでも「周りが見えなくなる」類の描写は顕著である。
このように、少女のモチーフは穂波に結実した後もさらなる発展と分化を遂げている。 では、その源流とはそもそもどこにあったのだろうか?
2.で語られた影響と穂波の間に横たわるもの――次の章ではそこに着目していきたい。具体的にはそれはJ・さいろーの小説、ということになる。
4.少年と少女の王国~『SSS』『Nocturnal playground』『クラスメイト』――そして『絶対女王にゃー様』へ
では、さいろー氏の小説とはどのようなものであったろうか。
氏はそもそも漫画家としてデビューしている。
現在のところ唯一の漫画単行本である『JACK UP』や当時の同人誌には既にカジュアルな形で嗜虐的なシチュエーションが盛り込まれているが、SMやフェティシズムの要素がより前面に押し出されてきたのは『斬!少女剣客千冬』でジュブナイルポルノの分野にデビューしてからだろう。
氏のジュブナイルポルノにおける代表作『SWEET SWEET SISTER』は2001年に上梓されている。年代としては遥かにゆのはなに先行しているが、今読み返しても古さは感じない。
『SSS』については、例えば少女視点を含む官能小説というのは、今のように規制が厳しくなる前に大手を振って売られていたロリータ小説における定番でもあったわけで、その衣鉢を継ぐ作品と見る事も可能だろうが――しかしそれだけで済ませるにはやや内容は特殊であった。
『SSS』やその異母姉弟とでも呼ぶべき『クラスメイト』に顕著なのは、やはり恋愛以前の性行為というモチーフだ。そして、それは同時にあくまで少女からのアプローチによる強権として描かれる。
いじめ等によるリアルからの隔絶、閉塞から生まれる女性主導のモラトリアム。ハーレムでありながら爽快感はみじんもない、それは彼ら/彼女らの檻であり巣箱だ。
姉的存在による支配と被支配――そこには単純にレイプファンタジーと断じるにはいささか倒錯した関係がある。
主人公が精神的にも肉体的にも少年である必然はヒロインが姉であり、同時にまだそれでも少女であること――母性と少女性を両立させるにはよい手段であると言える。
少年は恋を知らず、未分化な性を抱えているという点で少女と同じ立ち位置にあり、ここでは互いが互いを手探りで攻略しあうという不透明な関係がある。
『Clover Point』がモチーフ的にほぼ地続きなのは以上の説明からもお判りいただけるだろう。
そして最新作『絶対女王にゃー様』はそれをさらに判り易く、また現代的な形で示してくれている。
ネットを介してのにゃー様との関係も、隣の幼馴染みとの関係も不透明であり同時に少年にとってのリアルであり――そして同時に仮面をつけて望む演劇場である。
正直さから、真実から敢えて距離をおく関係に没入する、というモラトリアム。
にゃー様の王国においては、それがさらなる多重性をもって示されている。
氏の小説における新たな代表作と呼ぶにふさわしい傑作である。
5.Driving for FairyTale~『しろくまベルスターズ♪』
2.の回答から氏のエロゲーにおける基本的な方向性は確認されたと言ってもよいだろう。
それは後述するように、氏の最近のエロゲーに対するスタンスとも合致するものだ。
しかし、そんな氏が企画段階から積極的に関わり、メインライターとして2ルートを担当した作品が昨年発売されている(*3)。
言わずと知れた『しろくまベルスターズ♪』である。
この作品は、氏がこれまで描いてきたものの集大成であると同時に、新たな挑戦でもあったと見ることができよう。
その象徴ともいえるのがセンターヒロインであるななみのルートだ。
ななみは少女であり母であって、中井冬馬に一段階の成長あるいは飛躍をもたらす。
ただし、それは今までのように強権的な存在ではない。むしろ状況によって姉であり妹でもあるという、より複雑な顔を見せる少女である。
『ゆのはな』で言えばわかばにあたる、ななみという少女を描くということはさいろー氏にとって挑戦だったのではないか。そしてそれは成功したといってよいと思う。
ななみは従来のヒロインに見られるような内向する性質をも備えつつ、なお明朗快活で有り続けようとする強さを同時に兼ね備えている。
サブキャラクターであるアイの存在に依然として閉塞した少女のまなざしは残されているのだが、ななみは最後にアイをも開かれた世界へ連れて行く。
穂波にとっての拓也は、アイにとってのななみなのだ。
一方、りりかは背伸びして大人の世界に飛び込んだ「いまだ恋を知らない」少女として描かれる。
冬馬もまた、初心な少年として穂波に翻弄されつつ彼女を成長させていく拓也と同様の役割を果しており、氏のヒロインとしてはこちらのほうがよりアーキタイプに近いといえよう。
アナルへの執着も穂波と同様であるが、これはさいろー氏の趣味が強く表われた部分であると同時に、妊娠を恐れないでセックスしたい――すなわち恋愛の前段階における性行為、という意味でも象徴的である。
ともあれ、ふたつの異なる性格のヒロインを描ききった『しろくまベルスターズ♪』は、エロゲーにおける氏の新たな代表作であろう。
6.おわりに~『同じひとりぼっちなんだから、家族になればいいのよ。』
まとめる。
くりかえし2.の発言に戻ってみよう。
氏にとってエロゲーのシナリオとは何よりエロスとキャラクターが中心にあるもの、だという。
そして、それはジュブナイル的な成長物語とSM的な支配・被支配の構造が絡み合うなかで、先にセックスで結びついた主人公とヒロインが精神的に成長を果し、改めて恋愛関係を手に入れる、という形で描かれることが多い。
あくまで一対一からはじまる、密度の濃い「セックスからしか始められなかった関係」を何より重要なものとみなし、その深化、あるいは泥沼化からモラトリアムの脱却に至る流れをあえて描こうとする――それが氏のエロゲーシナリオライターとしての個性であり方向性であるといえよう。
しかし、こうしたさいろー氏の資質は、シナリオライターとして多作であることや、一つの物語に複数の結末を用意することが求められるマルチシナリオを構築することとは両立しがたい方向性を持っているのではないか?
実際のところ、すでに『しろくまベルスターズ♪』ではそれを達成しているのだから、可能不可能で言えば勿論可能だろう。
しかし、『塔ノ沢魔術研究会』のゲーム版はさておきスピンオフ小説『Nocturnal playground』における各キャラクターのフリーダムな関係性などを見ていると、これをエロゲー本体で描ききるのは難しかっただろう、と思えなくもない。いや、だからこそスピンオフとして提示されたのだ、という言い方も無論可能なのだが。
同時に、『クラスメイト』のような教室内ハーレムをそのままエロゲーでプレイしたとしても読後感は微妙にならざるを得ないのではないか、という気はする。
もしあれがエロゲだったとすれば、主人公である匠と「ご主人様」に焦点を合わせたほうが恐らくうまく収束するのではなかろうか。
勿論、氏自身が小説とエロゲーのシナリオでは書き方が異なると言っているので、むしろ違って当然なのだが――逆に言えば、氏の小説的なものをエロゲーでやってくれ、とファンが求めたとしても、それは方向性の違いからブランドに、あるいは氏の自己判断基準の内で却下される、ということではなかろうか。
こうした方向性の違いを踏まえた上で、おそらく最近の氏は1ルートのみ担当という形でのシナリオ参加を進んで選択しているのだろうと、僕は考える。
1ルートのみであればそのヒロインをひたすら掘り下げていけばよいのだから、氏としても描きやすいということはあるのではないか。
そういう評価は氏としては不本意な部分もあろうが、個人的にはそれはむしろ得難い個性であると捉えたい。
小説家でもあり、シナリオライターでもある氏にしか描けない世界の存在は、既に発表された個々の魅力を語るまでもなく、我々の前には明らかであるのだから。
『月光のカルネヴァーレ~白銀のカリアティード』において、主人公アレッシオは拠り所であった少年たちのギャング集団「バロットラ」を人狼の襲撃によって失った挙句、戦いの果てに自動機械人形の少女、フォーラとともに斃れる。
彼らはある意味で泥沼から抜け出すことを拒否し(され)、モラトリアムに留まることを選んで閉塞していった少年少女であり、正しく穂波やにゃー様、りょーくんの影でもある。
しかし、彼らがその滅びにおいて手に入れた結びつきは、それでもなお美しい。
単にモラトリアムからの脱却を描くのではなく、その泥沼においてもなお呼吸の暖かさと瞬間の美しさを見出そうとする――それがJ・さいろー氏の魅力である。
その手腕は、これからも様々な分野において発揮されることだろう。
(*1) ゆのはなビジュアルファンブック スタッフインタビューより。ちなみに、このVFBでは全てのイベントCGに担当ライターのコメントが付されており、そのまま作品解説にもなっていて非常に興味深い。
「当時のさいろー氏は姉妹ブランドであるpropellerで『はるはろ』のシナリオに携っていたところだったという」
Web公開にあたり、この頃は『てこいれぷりんせす』の開発に携わっていたはずとのご指摘を受けたので、謹んで訂正させて頂きます。
(*2) 蛇足ながら章題について。穂波も夜々も月音も、重要なイベントは橋の上で起きる。橋は言わずと知れた此方と彼方の境界であり、彼女らにとっては通過すべき、越えるべき場所の象徴と言えよう。
(*3) PUSH!!2009年11月号しろくまベルスターズ♪スタッフインタビュー及びビジュアルファンブック スタッフインタビューより。氏の担当は明言されてはいないが、御剣氏が硯、丸谷氏がきららの担当というのははっきりしており、必然的に残り二名はさいろー氏の担当であったとしてよかろう。テキストの中身もそれを裏付けている。
サークルtheoriaから発行されていた「恋愛ゲームシナリオライタ論集2 +10人×10説」の完売に伴い、紅茶が執筆した記事について、この度Web公開することと致しました。
参考:
『恋愛ゲームシナリオライタ論集2 +10人×10説』掲載原稿リンク集 - then-d’s theoria blog ver.
(http://d.hatena.ne.jp/then-d/20120619/1340129355)
現在も精力的にご活躍されているJ・さいろー氏についてのお話です。
拙い記事ではありますが、氏の作品の魅力について多少なりとお伝え出来ていれば幸いです。
J・さいろー論、あるいは少年と少女の王国
1.はじめに
J・さいろー氏は多才な人である。
ゲーム会社に勤める傍らまずエロ系の漫画家としてデビューした後、『斬!少女剣客千冬』でジュブナイルポルノ作家として再デビュー。
その後は小説も断続的に発表しつつ、エロゲーのシナリオライターとして各社で様々な作品に関わってきた。
ここではシナリオライターとしてのさいろー氏を中心に語っていくことになるが、当然ながら小説に関しても触れる機会は多くなるはずだ。
そちらの分野における氏の魅力を検証することで、同時にシナリオライターとしての独自性も見えてくるはず――そう僕は考えるが、とりあえず本稿を進めるにあたってはシナリオライターとして関わった作品からまず『ゆのはな』をとりあげてみたい。
『ローデビル』『塔ノ沢魔術研究会』『フォーチュンクッキー』など、ライターとして関わった作品はそれ以前からあるが、『ゆのはな』こそエロゲーの分野で氏の特徴が際立って表出した、さらにその上で幅広く受け入れられた初めての作品と思われるからである。
2.論考以前のこと~『J・さいろー氏への五つの質問』
しかし、まずその前にここでさいろー氏の自己分析を見てみたい。
筆者は過去何度か氏とメールでやりとりをさせて頂いたことがある。(勿論、単なる一ファンとしてだが)
今回、駄目もとでメール形式によるインタビューをお願いしてみたところ、幸いにも快諾を頂いたのでここに掲載する。
質問内容は全て筆者の独断によるものであり、中には答えづらいであろう問いも含まれている。
快く公開への許可を頂いたさいろー氏には心より感謝したい。
以下はその内容である。
1)創作にあたって直接的、間接的に影響を受けた作品(小説、漫画、アニメ、ゲームなど問わず)を三つあげるとしたら何を選びますか?
・「はてしない物語」(エンデ)
→物語を書きたいと思うきっかけ・小4のとき
・D&D
→中2からの10代をダンジョンマスターとして暮らす。
プレイヤー経験は些少。
→我流で物語づくりの基礎を模索していた期間だと思います。
・「ナイフ」近辺の重松清作品
→いじめとその周辺について小説にしたいという野心の挫折。
書きたいことは書かれていた。
→数年後、いじめエロに活路を見出すようになる。
2)同じく、エロティックな表現を描くにあたって影響を受けた作品を三つあげるとしたら何を選びますか?
・「おじゃまユーレイくん」(よしかわ進)
→エロスの目覚め・小3くらい?
→お姉ちゃん×ショタの目覚めはユーレイくん花見の話だと思いま
す。
・「美姉妹恥辱の履歴書」「牝猟」付近の綺羅光作品
→官能小説表現のマスターピースだと思います。
→気に入った表現を抜き出してPCに写経。→ 斬!の執筆に役立てる。
→SSS執筆段階で、この文体は自分の目指す所と違うことに気づい
て決別しました。
・アダルト2ショットチャット(文字だけの無料のやつ)
→2000年ごろ、エロゲシナリオの最初の仕事(ローデビル)
をもらってから盛んに繰り返す。
(エロゲは会話が重要で、小説の書き方とは違うと思っていたので
会話主体のチャットを勉強)
→遊びながら、女子の反応と距離感をなんとなく研究。
→1年くらいでやめる(ネカマが増えてきた)。
→「話すだけなら」の女子が、「チャットならHしてもいい」になる
瞬間とか、そんな感じです。
→そのままエロゲに持ち込むのは難しいことも判明。
3)エロゲーのシナリオと小説を書く場合、色々違いがあると思いますが、特に気をつけていることは何でしょうか?
上の回答とかぶりますが、会話文で回すことが基本だと思っています。
理由は、自分が地の文の続くゲームをやりたくないからです。
でも、これだと当たり前すぎるので……もうひとつ、これも月並みですが、できるだけ、キャラクター(もしくはエロ)のための物語にしたいと思っています。
あまり物語中心のエロゲーはプレイしたくないので、物語性の追求は小説に求めて、ゲームではキャラとエロを楽しめる形だといいな、と思っています。
そういう意味で萌えゲーは自分に合っているのかもしれません。
あと、少しだけテンプレというものを前向きに考えるようにしています。少しだけ。
4)アナルセックスを描く場面がゲーム小説問わずわりと多い気がしますが、アナルセックスというシチュエーションのどういった部分に惹かれますか?
最大なのは、妊娠しないことです。
僕は執筆中にキャラクターになりきって書くので、
(主人公とヒロインの両方に感情移入します)
どうしても妊娠のリスクを考えてしまい、本番は少し苦手です。
(かつて友人が妊娠騒動で自殺未遂したりとか、色々あったので)
アナルも脱肛のリスクや、感染症のリスクはあるのでしょうが、僕はAFでそういった事態に発展したケースを見たことがないので、そこはなんとなくOKになっているようです。
基本的には本番が怖いのでしょう。
よく飲み会などで「膣に射精するくらいならドブに射精したほうがマシ」と発言して女子にドン引かれます。
あとは背徳感とか、ギャップとか、このあたりはごく一般的なエロス感覚と一緒だと思います。
一番大人しそうなヒロインに疑似脱糞をさせてみよう的な、ごく普通の方向性です。
5)女性が攻め、男性が受けるというシチュがわりと多い気がしますが、カップルを創作する際好きな組み合わせというのはありますか?(例:姉×弟、兄×妹、年上女性×男の娘、等)
姉×弟が至上です。
ですが乱発しても前作を超えることができなくなるだけですので、他にもいろいろ試すようにはしています。
クラスメイトのカップルが実はとても好きで、お互いを苗字で呼び合う恋愛なんかは大好物です。
最近は後輩女子×先輩男子が少し好きです。
基本的にあね×ショタなのでしょうけれど、僕は男の娘というのがあまりよく分かっていなくて、ショタは「自分が男だ」という意識をちゃんと持ってないと無理です。
嫌がらずに女装するショタとかは、あまり興味ありません。
女装は屈辱でないと。
そもそもショタそのものにはあまり興味がなくて、ショタにハァハァしてる女子が好きなだけです。
全て女子上位ですが、途中で攻守が入れ替わるのが好きみたいです。
挿入までは日常含めて女子上位だけど、挿入後は立場が逆に……みたいなパターンが好きみたいですね。
3.橋の上で少女は恋をする~『ゆのはな』『Clover Point』
「…………オレ、初恋って初めてかも」
「……日本語……変なのです……」
「そうか?」
「うん……それに……恋人だっていたくせに……」
「そうだな……でも……」
穂波と唇を合わせながら思った。
この感じは違うんだ。
今までの突っ走ってきた恋愛とは違う、初めての気持ち……。
「…………なに?」
「オレは、いまが初恋だって思いたい」
――『ゆのはな』穂波ルートより
『ゆのはな』はベテラン丸谷秀人とディレクター朝妻ユタカ、そして絵師藤原々々というその後再びチームを組むことになるメンバーとの仕事であり、当時のさいろー氏は姉妹ブランドであるpropellerで『はるはろ』のシナリオに携っていたところだったという。ライター一人ではスケジュール的にヒロイン四人は無理ということで呼ばれた、言わば助っ人であった。(*1)
プロットの初期段階から加わった氏は、その時点でまだほとんど設定の無かった「霊感少女」を担当することとなり――そして桂沢穂波が生まれた。
さて、改めて見ると桂沢穂波は氏が描く「少女」のアーキタイプ的な存在であるとも言える。
人間関係の濃密な田舎に住みながらも、早くして父を亡くした結果「死語」――失われていくものに拘るようになった、一種閉塞した心を抱える少女。
そして同時に、恋を知る前に性を知ってしまった早熟あるいは耳年増な少女。
主人公である風来坊の大学生、草津拓也を仮初の兄――ここでの「兄」は彼女にとって家族とも周囲の馴染みの人々とも異なる一対一の存在を意味していた――と設定することで、彼女はゆのはな町という閉塞から飛翔することを願い、また同時に拓也に欲望の捌け口を見いだす。
その結果が基本ほのぼのゲーである『ゆのはな』においてやや突出した感を与える、挑発→オナニー告白(ほなにー化)→フェラ→アナルセックス→本番という流れだ。
さいろー氏のテキストに初めて触れる人は、おそらくまずここで呆然とすることだろう(と言うか僕がそうだった)。
恋を知る以前に性行為へと暴走する、というモチーフは以後も氏の描く物語に顕著な特徴であり、膣による性行為よりアナルセックスを先にすませてしまう、というシチュエーションなどは以後の作品にも頻出する。
ここで提示されるのは、少女であれ少年であれ、性行為を介してのみ成長でき、結果として恋を知ることができる、という一種倒錯した状況であり、そしてここで主導権を握るのはあくまで少女の側である。
草津拓也は年上ではあるものの行動や思考はあくまで少年的なものとして描かれており、故に性行為をリードするのはあくまで穂波だ。
この少年をリードする少女のモチーフはさいろー氏の作品で何度も形を変えて現われるが、それが最初にバランス良く結実したのは穂波である――そう言っても支障はないだろう。
もちろん、穂波が人気を得た理由というのは上記の属性を備えていたから、という以外にも声優の演技や藤原々々の絵が良いとか日常における佇まいの可愛さが素晴らしいとか色々あるし、そもそも『ゆのはな』自体が穂波以外にも魅力的なキャラクターが盛り沢山なお話であったが故に、より一層彼女の個性が突出して映ったとも言えるだろう。
しかしそれでも、桂沢穂波を生み出したことがさいろー氏の中でエポックメイキングな出来事であったのは恐らく確かだろうと思う。
2007年の『Clover Point』は小説で培ったと思われる技法が積極的に投入されている作品だが、各ヒロインには穂波を思わせる要素も当然ながら多く見られる。(*2)
企画段階から原画のYuyi女史が積極的に関わったとされる作品だが、さいろー氏自身も星野真樹氏とともにメインライターとして参加しており、どのヒロインの描写にも氏の性向はかなりの部分反映されていると見てもよかろう。
例えば、よりクローズアップされる一対一の関係。
それは個別ルートで他のヒロインがほぼ排除されていることからも明らかだろう。
妹、あるいは姉的存在との共依存とそこからの脱却を描いた夜々ルートと月姉ルート。
アナルセックス先行と弟を虐める姉という点で後述の『SSS』に一番近い美緒里ルート。同時にその関係は拓也と穂波をひっくり返した形にもなっている。
恋愛ごっこがエスカレートしての性戯から次第に本気になっていく真星ルートや、締めのシロツメルートですらやはり他ヒロインとの関係は希薄だ。
バカップルであったりヒステリーであったり嗜虐であったり、とその表出は様々ではあるが、いずれのシナリオでも「周りが見えなくなる」類の描写は顕著である。
このように、少女のモチーフは穂波に結実した後もさらなる発展と分化を遂げている。 では、その源流とはそもそもどこにあったのだろうか?
2.で語られた影響と穂波の間に横たわるもの――次の章ではそこに着目していきたい。具体的にはそれはJ・さいろーの小説、ということになる。
4.少年と少女の王国~『SSS』『Nocturnal playground』『クラスメイト』――そして『絶対女王にゃー様』へ
「いじめのせい?」
「それだけじゃなくて。いままでずっと一緒だったから、
わたしの世界で一番大きいのは、たぶん悠樹だよ」
――『SWEET SWEET SISTER』より
「ばいばい、りょーくん」
――『絶対女王にゃー様3』より
では、さいろー氏の小説とはどのようなものであったろうか。
氏はそもそも漫画家としてデビューしている。
現在のところ唯一の漫画単行本である『JACK UP』や当時の同人誌には既にカジュアルな形で嗜虐的なシチュエーションが盛り込まれているが、SMやフェティシズムの要素がより前面に押し出されてきたのは『斬!少女剣客千冬』でジュブナイルポルノの分野にデビューしてからだろう。
氏のジュブナイルポルノにおける代表作『SWEET SWEET SISTER』は2001年に上梓されている。年代としては遥かにゆのはなに先行しているが、今読み返しても古さは感じない。
『SSS』については、例えば少女視点を含む官能小説というのは、今のように規制が厳しくなる前に大手を振って売られていたロリータ小説における定番でもあったわけで、その衣鉢を継ぐ作品と見る事も可能だろうが――しかしそれだけで済ませるにはやや内容は特殊であった。
『SSS』やその異母姉弟とでも呼ぶべき『クラスメイト』に顕著なのは、やはり恋愛以前の性行為というモチーフだ。そして、それは同時にあくまで少女からのアプローチによる強権として描かれる。
いじめ等によるリアルからの隔絶、閉塞から生まれる女性主導のモラトリアム。ハーレムでありながら爽快感はみじんもない、それは彼ら/彼女らの檻であり巣箱だ。
姉的存在による支配と被支配――そこには単純にレイプファンタジーと断じるにはいささか倒錯した関係がある。
主人公が精神的にも肉体的にも少年である必然はヒロインが姉であり、同時にまだそれでも少女であること――母性と少女性を両立させるにはよい手段であると言える。
少年は恋を知らず、未分化な性を抱えているという点で少女と同じ立ち位置にあり、ここでは互いが互いを手探りで攻略しあうという不透明な関係がある。
『Clover Point』がモチーフ的にほぼ地続きなのは以上の説明からもお判りいただけるだろう。
そして最新作『絶対女王にゃー様』はそれをさらに判り易く、また現代的な形で示してくれている。
ネットを介してのにゃー様との関係も、隣の幼馴染みとの関係も不透明であり同時に少年にとってのリアルであり――そして同時に仮面をつけて望む演劇場である。
正直さから、真実から敢えて距離をおく関係に没入する、というモラトリアム。
にゃー様の王国においては、それがさらなる多重性をもって示されている。
氏の小説における新たな代表作と呼ぶにふさわしい傑作である。
5.Driving for FairyTale~『しろくまベルスターズ♪』
「私が見てたの、あの星です。
あの星を、おかあさんといつも見ていました」
――『しろくまベルスターズ♪』ななみルートより
2.の回答から氏のエロゲーにおける基本的な方向性は確認されたと言ってもよいだろう。
それは後述するように、氏の最近のエロゲーに対するスタンスとも合致するものだ。
しかし、そんな氏が企画段階から積極的に関わり、メインライターとして2ルートを担当した作品が昨年発売されている(*3)。
言わずと知れた『しろくまベルスターズ♪』である。
この作品は、氏がこれまで描いてきたものの集大成であると同時に、新たな挑戦でもあったと見ることができよう。
その象徴ともいえるのがセンターヒロインであるななみのルートだ。
ななみは少女であり母であって、中井冬馬に一段階の成長あるいは飛躍をもたらす。
ただし、それは今までのように強権的な存在ではない。むしろ状況によって姉であり妹でもあるという、より複雑な顔を見せる少女である。
『ゆのはな』で言えばわかばにあたる、ななみという少女を描くということはさいろー氏にとって挑戦だったのではないか。そしてそれは成功したといってよいと思う。
ななみは従来のヒロインに見られるような内向する性質をも備えつつ、なお明朗快活で有り続けようとする強さを同時に兼ね備えている。
サブキャラクターであるアイの存在に依然として閉塞した少女のまなざしは残されているのだが、ななみは最後にアイをも開かれた世界へ連れて行く。
穂波にとっての拓也は、アイにとってのななみなのだ。
一方、りりかは背伸びして大人の世界に飛び込んだ「いまだ恋を知らない」少女として描かれる。
冬馬もまた、初心な少年として穂波に翻弄されつつ彼女を成長させていく拓也と同様の役割を果しており、氏のヒロインとしてはこちらのほうがよりアーキタイプに近いといえよう。
アナルへの執着も穂波と同様であるが、これはさいろー氏の趣味が強く表われた部分であると同時に、妊娠を恐れないでセックスしたい――すなわち恋愛の前段階における性行為、という意味でも象徴的である。
ともあれ、ふたつの異なる性格のヒロインを描ききった『しろくまベルスターズ♪』は、エロゲーにおける氏の新たな代表作であろう。
6.おわりに~『同じひとりぼっちなんだから、家族になればいいのよ。』
この街は美しい。
そう見ることの出来る奴の目には……。
まとめる。
くりかえし2.の発言に戻ってみよう。
氏にとってエロゲーのシナリオとは何よりエロスとキャラクターが中心にあるもの、だという。
そして、それはジュブナイル的な成長物語とSM的な支配・被支配の構造が絡み合うなかで、先にセックスで結びついた主人公とヒロインが精神的に成長を果し、改めて恋愛関係を手に入れる、という形で描かれることが多い。
あくまで一対一からはじまる、密度の濃い「セックスからしか始められなかった関係」を何より重要なものとみなし、その深化、あるいは泥沼化からモラトリアムの脱却に至る流れをあえて描こうとする――それが氏のエロゲーシナリオライターとしての個性であり方向性であるといえよう。
しかし、こうしたさいろー氏の資質は、シナリオライターとして多作であることや、一つの物語に複数の結末を用意することが求められるマルチシナリオを構築することとは両立しがたい方向性を持っているのではないか?
実際のところ、すでに『しろくまベルスターズ♪』ではそれを達成しているのだから、可能不可能で言えば勿論可能だろう。
しかし、『塔ノ沢魔術研究会』のゲーム版はさておきスピンオフ小説『Nocturnal playground』における各キャラクターのフリーダムな関係性などを見ていると、これをエロゲー本体で描ききるのは難しかっただろう、と思えなくもない。いや、だからこそスピンオフとして提示されたのだ、という言い方も無論可能なのだが。
同時に、『クラスメイト』のような教室内ハーレムをそのままエロゲーでプレイしたとしても読後感は微妙にならざるを得ないのではないか、という気はする。
もしあれがエロゲだったとすれば、主人公である匠と「ご主人様」に焦点を合わせたほうが恐らくうまく収束するのではなかろうか。
勿論、氏自身が小説とエロゲーのシナリオでは書き方が異なると言っているので、むしろ違って当然なのだが――逆に言えば、氏の小説的なものをエロゲーでやってくれ、とファンが求めたとしても、それは方向性の違いからブランドに、あるいは氏の自己判断基準の内で却下される、ということではなかろうか。
こうした方向性の違いを踏まえた上で、おそらく最近の氏は1ルートのみ担当という形でのシナリオ参加を進んで選択しているのだろうと、僕は考える。
1ルートのみであればそのヒロインをひたすら掘り下げていけばよいのだから、氏としても描きやすいということはあるのではないか。
そういう評価は氏としては不本意な部分もあろうが、個人的にはそれはむしろ得難い個性であると捉えたい。
小説家でもあり、シナリオライターでもある氏にしか描けない世界の存在は、既に発表された個々の魅力を語るまでもなく、我々の前には明らかであるのだから。
『月光のカルネヴァーレ~白銀のカリアティード』において、主人公アレッシオは拠り所であった少年たちのギャング集団「バロットラ」を人狼の襲撃によって失った挙句、戦いの果てに自動機械人形の少女、フォーラとともに斃れる。
彼らはある意味で泥沼から抜け出すことを拒否し(され)、モラトリアムに留まることを選んで閉塞していった少年少女であり、正しく穂波やにゃー様、りょーくんの影でもある。
しかし、彼らがその滅びにおいて手に入れた結びつきは、それでもなお美しい。
単にモラトリアムからの脱却を描くのではなく、その泥沼においてもなお呼吸の暖かさと瞬間の美しさを見出そうとする――それがJ・さいろー氏の魅力である。
その手腕は、これからも様々な分野において発揮されることだろう。
「それから、王子様と娘がどうなったか覚えてる?」
「結ばれたのさ、末永く幸せに」
――『月光のカルネヴァーレ~白銀のカリアティード~Ⅲ』より
(*1) ゆのはなビジュアルファンブック スタッフインタビューより。ちなみに、このVFBでは全てのイベントCGに担当ライターのコメントが付されており、そのまま作品解説にもなっていて非常に興味深い。
「当時のさいろー氏は姉妹ブランドであるpropellerで『はるはろ』のシナリオに携っていたところだったという」
Web公開にあたり、この頃は『てこいれぷりんせす』の開発に携わっていたはずとのご指摘を受けたので、謹んで訂正させて頂きます。
(*2) 蛇足ながら章題について。穂波も夜々も月音も、重要なイベントは橋の上で起きる。橋は言わずと知れた此方と彼方の境界であり、彼女らにとっては通過すべき、越えるべき場所の象徴と言えよう。
(*3) PUSH!!2009年11月号しろくまベルスターズ♪スタッフインタビュー及びビジュアルファンブック スタッフインタビューより。氏の担当は明言されてはいないが、御剣氏が硯、丸谷氏がきららの担当というのははっきりしており、必然的に残り二名はさいろー氏の担当であったとしてよかろう。テキストの中身もそれを裏付けている。
この記事へのコメント